有酸素運動は様々な身体に良い効果があることがわかっています。

有酸素運動の代表的なものにはジョギングやウォーキング、サイクリング、水泳などがありますが、もっとも手軽に行える有酸素運動が踏み台昇降です。

そんな踏み台昇降、身体に良いだけでなく、実は脳にも良いってことをご存知でしょうか?

有酸素運動が脳の働きを活発化させる

有酸素運動には、脳細胞を増やし記憶力を高める効果があると見られており、研究が行われています。

2016年7月11日に発表されたアメリカの学術誌『カレントバイオロジー(Current Biology)』の研究では、72人の被験者を対象に画像の位置関係を覚えるテストを行ったところ、テストの4時間後に有酸素運動を行った場合に記憶力が高まったという結果が出ています。MRIで脳を解析したところ、学習と記憶に関与する脳の領域「海馬」の活動が活発化していることがわかったそうです。
これには運動によって放出されるドーパミン、ノルアドレナリン、成長因子BDNFなどの化学物質が関わっていると考えられ、現在も研究が続けられています。

つまり、勉強したことをしっかり覚えておきたいと思ったら、勉強した4時間後に有酸素運動をするのが効果的である可能性が高いのです。受験生の皆さん、いかがでしょう?

その他にも、有酸素運動によって認知と記憶力が向上した、という研究結果は複数の実験から導き出されています。

踏み台昇降が認知症予防におすすめな理由

有酸素運動が脳に良い効果をもたらすことがわかりましたが、数ある有酸素運動の中でも特に踏み台昇降は認知症の予防におすすめです。

なぜなら、踏み台昇降には、リズムを取ってそれに合わせたり、足の左右を交互に入れ替えたり、脳を使う動作が他の運動に比べても多く含まれているからです。

また、自宅の室内でできる踏み台昇降は、安全性も高いので、例えばテレビを見ながら行うことも可能です。

この「何かをしながら別の何かをする」という行動も、脳が複数の情報を処理しようと働くので認知機能のトレーニングになります。

自分の好きな番組を見ながらであれば、楽しみながら行えて、習慣にもしやすいですよね。

踏み台昇降は台の高さを変えることによって、高齢の方でも自分にあった運動量で安全に取り組むことができます。

高齢の方が踏み台昇降を始める場合は、高さは5~10cm程度で、できるだけ横幅の広い踏み台を利用することをおすすめします(幅が狭い踏み台の場合、足を踏み外す危険性があるため)。

認知症予防と日頃の健康づくりが同時に行える、踏み台昇降運動! さっそく始めてみませんか?

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